読書まとめ:『ユダヤ式「天才教育のレシピ」』アンドリュー・J・サター
「与える」より「引き出す」! ユダヤ式「天才」教育のレシピ (講談社+α文庫)
- 作者: アンドリュー.J・サター,ユキコ・サター
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/21
- メディア: 文庫
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- 背景
- 1 ご褒美は本。本でいっぱいの本棚を見せよう。
- 2 子供を観察しよう。
- 3 子供をのびのび育てるための言葉(才能は与えるのではなく引き出すという姿勢)
- 4 言葉と態度で「信じているよ」を示そう
- 5 「親がボスであることを忘れずに」
- 6 時期が来たら親離れさせよう
背景
ユダヤ人の家庭教育においては、共通した姿勢が見られる。それは頭脳こそが唯一の財産という伝統的な価値観に基づくもので、その最も基本的な姿勢は「学ぶことは楽しいことである」ということ。そのために、親が子供の自主的な成長を妨げることを我慢し、子供の能力を与えるのではなく、引き出すことが重要という。さらにこれは子どもを才能豊かに育てることだけでなく、親子が幸せな関係を構築するのにもつながる。なぜなら我慢するためには、子供への信頼(そして子供からの信頼)が大前提になるからである。その具体的実践方法をまとめる。
1 ご褒美は本。本でいっぱいの本棚を見せよう。
- 本棚は共有の場(リビング、ダイニング、廊下など)、子供が大きくなったら子供の部屋に置く
- 子供を本好きにするためには、親が読書しているところを見せることが何より重要
- 特に子供の手の届く最下段が重要。絵や写真入りの本を置けば、文字が読めなくても楽しめる。
- 百科事典や辞書は必ず置く。子供が疑問を持ったとき、さっと自分で調べられるようにする。親と一緒に答えを探して、調べ物をする。
2 子供を観察しよう。
- 決めつけ、押し付けは絶対NG。危険な時だけ手助けを。
- 子供が何に興味をもつか観察する。興味を持ったらそれに関する本を与えたり、関連する博物館に行くなどしてみよう。
- 良質な情報に触れさせそう。刺激をたくさん与えよう。 - 見る:博物館、美術館、展覧会、史跡、城跡、国定公園、天文台、科学館、図書館、自然史跡 - 体験する:スキーなどの運動、楽器演奏、天体観測、海や山などの自然 - 感じる:コンサートなど ※遊園地は受け身の感動になりがち。自分の力で考えられるような場所がいい
3 子供をのびのび育てるための言葉(才能は与えるのではなく引き出すという姿勢)
子供の意見を尊重する。一方的に押し付けるのではなく、議論しあえる環境を作ろう! - 自分の意見を伝えたら、「どう思う?」と訪ねる - 子供は意見を言ったらまずは「よく思いついたね!」と肯定 - 子供の質問の答えがわからなかったら「いっしょに答えを探そう」
4 言葉と態度で「信じているよ」を示そう
他の子と比較せずに自分の子に全幅の信頼を置こう - 問題を起こしたときにまずは子供の意見を聞く。想像で決めつけない。
5 「親がボスであることを忘れずに」
まず説明。罰は本当に必要な場合のみ行う 具体的には - 子供が間違いを犯したこと - なぜそれが間違いなのかの論理的な理由 - 間違ったことをしてしまったけど、それでも愛している ということを説明する
6 時期が来たら親離れさせよう
親離れさせるのも親の責任である